公開講座

けあ・きゅあ 体験講座 一般医療教育

 今,障がいを持つ人や高齢者が地域で福祉・介護を受ける機会が増えてきています。また,医療と福祉・介護の境界が不明瞭となりつつあり,地域での介護や生活においても,医療に関する知識や技術が必要になってきました。
 この講座では,本学が,障がいを持つ人や高齢者の暮らしを支える福祉・介護関係者の生涯学習の一環として,実技を取り入れた体験型の講習会を行います。
 介護を受ける人の「食事や排泄」,「移動」,「介護者の支援」,「緊急対応」などをテーマに,3年間のシリーズで開催します。
 深く,楽しく学び,技術や知識を身につけていきましょう!

  • 対 象:福祉・介護施設で働いている職員,介護をされているご家族,地域住民の皆さんなど,どなたでも参加できます。
  • 募集人員:約30名
  • 会 場:茨城県立医療大学 実習棟2(2階)看護実習室

講座内容

第1回 9月14日(土) 14:00〜16:00
あなたの手洗い大丈夫? 手洗いのタイミングをマスターしよう
 感染症や食中毒対策で一番重要なのは手洗いなどの手指衛生です。手洗いの方法はもちろんですが,どのようなタイミングで手指衛生を行うかも大変重要です。WHOで提唱されている「手洗いの5つのタイミング」から実際の業務を想定した実技の中で,どのタイミングでどのように手指衛生を行えばよいのかを一緒に考えました。
     (医科学センター准教授・桜井直美)

第2回 10月 5日(土) 14:00〜16:00
歯ブラシ1本で命を守る! 高齢者への口腔ケア
 肺炎は感染症の1つです。中でも誤嚥性肺炎は汚染した唾液が原因になることが多いのです。肺炎予防のために,口腔ケアはとても大切です。「食べたら磨く」だけではない,命を守るための口腔ケアのポイントと方法を学びました。
     (看護学科助教・星出てい子)

第3回 10月19日(土) 14:00〜16:00
認知症ってなに? 予防からケア
 認知症についての概要から,エビデンスに基づいた予防法,予防につながるお手軽運動,生活と認知症予防,認知症の方への関わり方,支援のしかたなど,認知症予防からケアの視点までを学びました。
     (作業療法学科助教・堀田和司)

第4回 11月 9日(土) 13:00〜15:00
移乗・移動動作を学ぼう 〜介助をする際の原理と方法〜
 自分の力で動けなくなった方の移乗や移動を介助する際,できるだけ小さな力で効率よく行うための原理について解説しました。また,その原理に基づいた介助方法を一緒に考え,実技を通して違いを体験しました。
     (理学療法学科講師・滝澤恵美)


認知症講座 -ぼけを知り,認知症を知り,いきいき暮らす- 県西生涯学習センター)

  •  認知症高齢者数は10年後に300万人に近づく勢いで増加しています。本講座では,認知症について,その特徴や症状,治療とケアのポイント,日常生活活動における予防の視点をわかりやすく解説します。また,認知症の人が住み慣れた場所で人として生活できるよう,認知症の人とのコミュニケーションや介護の方法,地域生活を送る上での諸制度の利用などについて解説します。
  • 10月24日(日)認知症とは?(医科学センター教授・永田博司)
  •  物忘れやボケと認知症の違いをはじめ,認知症全体について,病態や疾病の観点から解説します。
  • 11月 6日(土) 認知症の治療とケア(医科学センター講師・山川百合子)
  •  地域における認知症の治療やケアのポイントを精神科医の立場から解説します。
  • 11月21日(日)認知症の人と家族への援助(看護学科教授・北川公子)
  • 認知症の人とのコミュニケーションや介護の方法を分かりやすく解説します。
  • 12月 5日(日)認知症を生きる(作業療法学科教授・村木敏明)
  •  認知症の人と共に「生きる」ことの智恵を、日常生活活動を通して作業療法の立場から解説します。
  • 12月19日(日)認知症と社会資源(看護学科准教授・綾部明江)
  •  介護保険制度やその他、認知症の方を支える社会資源について解説します。

夏休み親子科学教室

(午前)食べ物はどこにいくの?  (担当:人間科学センター准教授・相良順一,助手・加藤侑希)

 食べ物はからだの中で消化されて,栄養として吸収されます。しかし,食べ物が消化されていく様子を簡単に見ることはできません。そこで,消化の進行が見やすい食虫植物を使って,消化,吸収の様子を観察しました。さらに,身近な消化液である唾液を使ってでんぷんを消化して,消化のしくみを化学的に調べました。これらのことから、食べ物が消化されるしくみをマクロ,ミクロの観点から学びました。

(午後)からだの中を探る仕組み  (担当:放射線技術科学科教授・佐藤斉,助教・川村拓)

 病院では,からだの中を診るために,「画像診断検査」が行われます。からだの中を描写した画像により,メスなどで切らなくてもからだの様子がわかります。ここでは、「イメージングプレート」という検出器により,身の回りの物をエックス線検査し,中身がどのように見えるかを観察し,放射線によりからだの中を探るしくみを一緒に考えました。

  • 日時:平成22年8月10日(日)10:00〜16:00
  • 会場:茨城県立医療大学
  • 対象:小学4〜6年児童および保護者
  • 募集人員:40名


午前 (10:00-12:00) 「赤い血と黒い血」 
午後 (13:00-14:30) 「命を救おう!」  

  • 事業が新聞記事になりました。(2010年8月17日(火)常陽新聞)


更新情報


(2010.07.06)本学を会場として開催する公開講座の受講申し込みを開始いたしました。
(2010.05.10)平成22年度から,主に一般の方を対象とする講座は,茨城県生涯学習センターと連携して,県内各地で開催していきます。なお,医療専門講座は,従来通り本学を会場として開催していきます。
(2008.06.01)平成20年度から,主に一般の方を対象とする「医療・健康講座」と主に医療専門職の方やリハビリに関わりのある方を対象とした「医療専門講座」に分けて実施いたします。
(2008.04.01)公開講座は,これまで図書研究委員会が中心となって運営してきましたが,平成20年度から地域貢献研究センターが担当することになりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。